64 Script "Chapter 4" 
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第33話 『魔界の住人』 (王都迂回ルート)



軍師ヒューゴー
「これが現時点での状況じゃ。
 頭に叩き込んでおけよ。

それでは説明をはじめるぞ。

今回は、北に位置する『レネヴェ城』を
本拠地として行動することになる。

目標となるのは、本拠地から南西に向かって
約2日の距離にある『ヴィジィ砦』じゃ。

この砦の制圧が今作戦の目的となる。

先行していた偵察部隊の報告を信じるならば、
この地域は魔界の住人の支配下にあるらしい。

奴らが何を目的としているのかはわからんが、
見過ごすわけにはいかんぞ。

夜の闇は奴らの味方じゃ。
夜間の戦闘は、出来るだけ避けるようにな。


軍師ヒューゴー
「魔界の住人達が王都を守る
 状態となっておる。
「くれぐれも注意して
 進むんじゃぞ。



<寒村ケルメンド>
年輩の男性
「冥煌騎士団も散り散りか…。
 だが、これで終わりとは思えん。
「なんせ、ローディスには十六も騎士団
 があるからなぁ。ローディスの首都、
 神都ガリウスだけで…
「五つの騎士団を抱えていやがる。
 教皇さえも騎士団を持ってるって
 言うんだから、恐ろしいよな。

<グレブミング>
若い女性
「南に行けば、王都ウィニア。
 パラティヌスの最中枢よ。
「魔界の住人が現れ、国が乱れ…
 時代が、あなた達の出現を
 望んでいたのかもね。

<紡績の地クレムス>
老人
「おまえ達、ここの魔物を
 掃討しようというのかい?
「ならば、一つ教えておこう。
 ここの魔物達を束ねている奴は、
 恐ろしい魔力を持っている。
「その怪しい眼差しは、
 見るもの全てを、物言わぬ石に
 変えてしまうのじゃ。
「何か、眼差しを遮るものがあれば
 良いのじゃが…。

<工業の地サーロ>
少女
「なんで、なんで!!
 ココって国の中枢でしょ!
「こんな所にまで魔界の生き物が
 いるなんて…。この国は、一体
 どーなってるのよッ!!
「あ、あなたたち、革命軍でしょ!
 ほら、早いトコ、あんな化け物
 革命しちゃってよ!!

<ソンドリオ>
年輩の男性
「ずっと北に、いびつなカタチを
 した内海があるだろう?
「昔は北の大陸と、
 綺麗に陸続きだったらしいよ。
 …何故、別れたかって?
「開闢王が究極の力ってヤツで
 ぶった切ったのさ…。
 大地を切り裂く力…本当かねぇ?

<バイトラ>
年輩の女性
「北の山脈の向こうに
 雪原が見えるでしょう?
「あれより北の雪原が北の大地よ。
 言ってみればパラティヌス
 北部ってことなのだけど…。
「年中、雪が降り積もり、
 人はあまり住んではいないの。
 でも、北方の拠点はあるのよ。

<教示の地ベルス>
シスター
「もう、終わりなのでしょうか?
 人が暮らせる世界は…。
「これも人が招いた運命。
 自業自得かもしれません…。
 …いいえ、まだ…、
「まだ、希望はあります。
 貴方たちの様な方がいる限り、
 きっと希望が…。
「ああ、神よ!!
 彼らに光の加護を…。

<レバディア砦>
酒場の親父
「クソッ! ここにも魔界の
 奴らが現れやがった。
「一体何だって言うんだ?
 何故、突然こんな事に…。
 奴らの目的は何なんだ?
「まさか…オウガバトル…。
 オレ達から、この土地を…
 大地を奪おうっていうのか?

<ヴィジィ砦・ボス戦>
パウルがいる場合
パウル
「遂に見つけた…
 遂に見つけたぞッ!!

邪眼大公ミュルミュール
「貴様は…
 そうか、あの時の…

パウル
「忘れてはいないようだな。
 …それなら話は早い。
「召喚主に逆らいし異界の者よ!
 死をもって俺に…
 ティオキアに償えッ!

邪眼大公ミュルミュール
「貴様が私の召喚主だと…?
 自惚れるな小僧ッ!
「貴様は空間の歪みを…
 空間の綻びを見付けたに過ぎぬ。
 己の力だとでも思うたか!?
「せめてもの情けだ…。
 貴様も友と同じ様にしてやろう。

パウル
「…言いたい事はそれだけか?
「事実がどうであろうと、
 俺はお前を許さないッ!
 友の仇、討たせてもらうッ!


一般ユニット
ユニットリーダー(男性)
「これ以上の暴挙は許さん!
 自分達の世界へ帰るがいいッ!!
ユニットリーダー(女性)
「これ以上の暴挙は許さないわ!
 自分達の世界へ帰りなさいッ!!

邪眼大公ミュルミュール
「邪魔をするな人間共よッ!
「貴様等の王の野望を。
 …我らが女王の復活を。


(戦闘後)
マグナス
「何故だ…? 何故魔界の住人が、
 一部の人間に協力する?
「お前達は人間を憎んでいるのでは
 ないのか?

邪眼大公ミュルミュール
「我等の女王を復活させる為ならば、
 その程度の感情は御せる。
「何より…
 ダニカ様の封印は人間にしか…
 王家の者にしか解けぬのだからな。

マグナス
「…王家の者だけだと?

邪眼大公ミュルミュール
「ダニカ様と、
 ……王家の人間…
「同じ血を引く…
 遠い兄…弟…
 …なの…だ……



『ユミルの消息』

 王都ウィニアを目の前にしたマグナスの下に、魔
界の住人の目的と『真王』と呼ばれる謎の存在、そ
してユミル王子の行方が伝えられる。



マグナス
「どうだ、何か分かったか?

蒼天騎士団戦士
「申し訳ありません。手に入れた情報
 全てが、噂の域を出ないものです。

マグナス
「構わない、教えてくれ。

蒼天騎士団戦士
「はい。

蒼天騎士団戦士
「まず、現在中央を支配しているのは、
 プロカス王ではないようです。
「どうやら“契約の子”“真王”と
 呼ばれる者が、その実権を握っている
 ようです。
「次に、魔界の住人達の目的ですが…
 彼等は“魔界の女王”なる者の復活の
 為に動いているようです。
「そして、その魔界の女王とは…
 “ダニカ神”であるとの事です。

軍師ヒューゴー
「ダニカ神が魔界の女王?
 …どういう事じゃ?
「確かに、神話では魔界へ連れ
 去られたとされているが、
 …何故魔界の女王に?

蒼天騎士団戦士
「バーサ=ダニカ神話の異聞として
 残るものに…
「ダニカ神が魔界の果実を口にし、
 身も心も魔界の者になった…
 と伝わるものがあります。

マグナス
「……魔界の果実…

蒼天騎士団戦士
「ダニカ神の復活と中央の協力が
 どの様に結びつくのか…
 現在は全く分かっていません。

蒼天騎士団戦士
「同様に、“真王”がダニカ神の
 復活を望む理由も不明です。

マグナス
「…理由?

蒼天騎士団戦士
「“真王”は“大いなる計画”と
 呼ばれるものを進めています。
「その目的は、我々革命軍の鎮圧と
 ローディスの滅亡…。
 そしてその後に…
「人も魔も統べる“真王”の世界を
 創り上げる事と言われています。
「詳細が分からない為、これと
 ダニカ神の復活が、どの様に関係
 するのか分かりません。

軍師ヒューゴー
「…人も魔も統べる?
 真王とは人間ではないのか?

蒼天騎士団戦士
「そこまではまだ…。

軍師ヒューゴー
「ウィニアを中心に、大きな動きが
 ある事だけは確かか…。
「報告された内容から考えると、
 我々に残された時間も、
 あまり多くはないようじゃな。

蒼天騎士団戦士
「それと…、誠に申し上げ
 にくいのですが…

マグナス
「どうした…?
 気にせず伝えてくれ。

蒼天騎士団戦士
「ユミル王子の消息が
 分かりました…。

マグナス
「分かったのか!?
 ユミルは無事なのか?

蒼天騎士団戦士
「はい。ウィニア城でその姿が
 確認されました。


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