64 Script "Chapter 3"
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Prologue
Chapter 1
Chapter 2
Chapter 3
Chapter 4
第21話 『東方教会へ』
未だに動きを見せぬ事に疑問を感じながらも、
東方教会へと向かうマグナス達。その前に現れた
シルヴィス伯の使者は、中央にも革命軍を支持す
る人々がいる事を語る。
軍師ヒューゴー
「どうやらこの先に、中央軍が
待ち構えているようじゃ。
マグナス
「東方教会は既に中央の、
…ローディスの手に?
軍師ヒューゴー
「いや、そうと決まった訳では
ないぞ。
「バーサ教の信者達が、
そう簡単にローーディスに従う
とも思えん。
「恐らく教会側が動かぬのを良い
事に、中央軍が進入しているの
であろう。
「…まぁ我々と同じ様なものか?
マグナス
「それでも東方教会は動きを見せない。
…どういう事なんだ?
軍師ヒューゴー
「この様な状況を静観しているのは
確かに変じゃな…
「まあ、何かがあるとしても、
このまま先に進むしかあるまい。
「さて…
これが現在の状況じゃ。
それでは説明を始めるぞ。
今回は、南側に位置する『ディブノエ』を
本拠地として行動することになる。
目標となるのは、本拠地から北に向かって
約1日半の距離にある『辺城グラーン』じゃ。
この城の制圧が今作戦の目的となる。
偵察部隊からの報告によると、敵の部隊は
重装備の兵を中心に構成されているようじゃ。
故に守りは堅く、長期戦が予想される。
また、戦場は南北に細長く伸びた地形のため、
敵をやり過ごしての進軍は不可能と考えて良い。
よって、目標地点の『辺城グラーン』へは、
立ちはだかる敵、全てを撃破して進軍する事に
なるじゃろう。
これは敵にとって非常に有利な状況じゃ。
焦らず、じっくりと攻めるしかないのぉ。
<A>
レイアがいる場合
<B>
レイアがいない場合
<ブイの町>
少女
「ケリコフ様は、最近中央から
いらっしゃったのよ。
「なんか、東部で一番エライ人に
なるらしいけど…
威厳が足りないっていうか…
「風格が足りないっていうか…。
どうしてもオディロン様と
比較しちゃうわよね。
<インザ>
若い女性
「私たち東方の民は、母バーサの教えを
信じ、今日まで生きてきました。
「中央やローディスの圧力にも負けず、
ここまでやってきたのですが…
…もう、終わりなのでしょうか。
「何故オディロン様が…、魔界の者と…
ああ、母バーサよ…何故、
…何故こんなことに。
<宿場町ダニロフ>
酒場の親父
「…ここだけのハナシだが、
神官戦士団の奴らが、化け物どもと
手を組んでいたらしいぜ。
「…まったく、
バーサ教だかなんだか知らないが、
神官が聞いて呆れるね。
<荒遊の地リャジスク>
年輩の男性
「君たち、ロシュフォル教を
知っているかい?
「前ゼノビア王国を建国した
ロシュフォル皇子が興した宗教さ。
ゼノビアで広く信仰されている。
「ローディス教と同じく
主神はフィラーハだがね…
「ローディス教のように、
神様を唯一絶対のものとしている
わけではない。
「神様に頼むのではなく、
自分を鍛練して神に近づく。
神と共に歩む為の宗教さ…。
<エラニの村>
年輩の女性
「東部では東方教会ばかり目立ちがち
だが、東部城も存在するんだよ。
「でも、ほとんど機能していない。
東方に住む者は、東部城にいる奴の
命令なんて聞きやしないからね。
「だから中央からきた官吏なんかも、
東方教会に集まっちまう。
「あの城にいるのなんて、
軍の連中と囚人位じゃないかい?
<辺城グラーン・ボス戦>
中央騎士ジール
「蒼天騎士団よ、
これより先に何を求める?
「東方教会の助力でも得るつもり
なのか? 忠告しておこう。
…無駄だぞ。止めておけ。
「もはや貴様等に未来は無いッ!
先に進む事も…
退く事も許しはしないぞッ!
◆
(リーデルがいる場合)
鳴弦士リーデル
「ジールッ、あなたは嘘を
ついたのですか!?
「我が仲間達の死を…
その真相を知りながら、
私に嘘をついたのですか!?
中央騎士ジール
「良く気が付いたじゃないか
リーデルよ。
「復讐心から死に急ぐかと
思ったが、冷静さは失って
いなかった様だな?
「それとも…
我が身可愛さに命乞いでも
したのか?
「それが生き残る秘訣か?
鳴弦士リーデル
「馬鹿にするのも
いい加減にしなさいッ!
「私は…、
誇り高き赤枝騎士隊の一員!
命乞いなどしないッ!
「仲間の死を侮辱した事、
私は決して許さない。
…覚悟なさい、ジールッ!
◆
(マグナスのユニットの場合)
中央騎士ジール
「…マグナス。
まさかお前がなぁ。
マグナス
「……ジール…
中央騎士ジール
「俺の名を覚えていてくれたとは
感激だな…。
「ローディスを敵に回しながら、
なおも戦い続けるとはな。
お前達は立派だよ…
「愚かさも、ここまで来たら
立派なものだ。褒めてやるぞ!
さぁ来るがよい、愚か者共!
(戦闘後)
中央騎士ジール
「東方教会が、貴様等に協力する
とでも思っているのか…?
「…貴様達はまだ知らぬ様だな。
東部地域と東方教会は…
既に我々の支配下にある…。
「…蒼天騎士団、
貴様等を放っておいたのは…
間違いだった様だな…。
「…やはり貴様等は、
殺っておく…べきだっ…た……
『失脚』
東方教会を目指す蒼天騎士団の前に現れた騎士
ジール。死の間際にジールが言い残した通り、東
方教会は既に中央の支配下にあった。
祭主オディロン失脚の真相を知る為にも、東方
教会へ急ぐマグナス。
軍師ヒューゴー
「先日、東方教会祭主オディロン殿が
失脚したそうじゃ。
「ジールの言う通り、
東方教会は中央軍の支配下に
ある様じゃな。
マグナス
「オディロン様が失脚?
何が原因なんだ?
軍師ヒューゴー
「神官戦士に悪魔を憑依させたと…
魔界の者と通じておったと
言われておる。
マグナス
「まさかオディロン様が?
そんな馬鹿なッ!?
軍師ヒューゴー
「オディロン殿に代わり、祭主となった
のは元中央官吏のケリコフじゃ。
「この地では、祭主が将軍を兼任する
事が慣例となっている為、ケリコフが
現東部将軍となるのぉ。
「しかし、ケリコフも元は中央の貴族。
地域住民や信者達の多くは、
この交代に反発しておるようじゃ。
軍師ヒューゴー
「問題となっておるオディロン殿と
魔界のつながりじゃが…
「信憑性は低い。
東方教会を掌握する為、何者かが
仕組んだ事ではないかと…。
マグナス
「…やはり中央か?
軍師ヒューゴー
「…恐らくは。
マグナス
「何故今になって、東方教会を
掌握しようとしたんだ?
「今までだって、やろうと思えば
出来た事だろう?
軍師ヒューゴー
「一番には、我々革命軍の巨大化に
対抗する為じゃろうな。
「まあ、
それだけではなさそうじゃが…。
マグナス
「何にしても、あまり時間が無い。
一刻も早く東方教会へ向かおう!
軍師ヒューゴー
「まぁ待ちなさい。東方教会へ向かう
には、二つのルートがある。
「それを確認してからでも、
決して遅くは無いと思うぞ?
…まぁ、ちょっと聞くんじゃ。
軍師ヒューゴー
「まずは中央、東部軍との衝突を避け
トレモス山脈を越えるルート…。
「敵の存在は確認されていないが、
逆に何がいるのかも分かってない。
…決して安全ではないぞ。
「もう一つは平地を北上し、
エウンデル城を有するカピトリウム
を抜けるルート。
「敵が我等の動きを知る以上、
待ち伏せは確実じゃな…。
軍師ヒューゴー
「目的地からは離れてしまうが…
「西の山側にあるヴァート高原に、
追放された神官戦士が逃げ込んだ
との情報を得た。
「神官戦士団は、ダニカの騎士の偉業
を称え結成されたと言われておる。
…皆、神に仕える戦士達の筈。
「魔界の住人と関係があるとは思えん
のじゃが、もしそれが本当の話なら
最も危険な敵となるのぉ。
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