64 Script "Chapter 4" 
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『失意の騎士』

 暗黒道に堕ちた冥煌騎士、アマゼロトを倒した
マグナス達の前で、自らが冥煌騎士団員であった
事を語る騎士カース。
 己の信仰心が利用された事を知ったカースは、
国を離れ、革命軍として戦う事を望む。



マグナス
「…無事で良かった。

失意の騎士カース
「…貴様等、邪魔をするなと
 言ったであろう!!

失意の騎士カース
「……済まない……
 助けてもらった様なものなのに…

マグナス
「気にしないでくれ。
 しかし、君は一体…

失意の騎士カース
「君には…、打ち明けなければなるまい。
 気付いているかもしれないが…
「私は冥煌騎士団に所属していた。
 …テンプルナイトだった。

マグナス
「……やはり君は…
 ローディス人なのか?
「…何故こんな所に?

失意の騎士カース
「…私は仲間と共にバーサ神殿での
 戦いに参加していた。
「その時…、知ってしまったのだ。
 冥煌騎士団の真の目的が、
 魔界との接触でだった事を…。
「異端排除という大義を掲げる
 私達の任務が魔界への扉を開く事。
 …おかしいではないかッ!
「…私は戦った。
 魔界の住人や暗黒道に堕ちた者達と
 戦った…、戦い続けたッ!
「主の教えを守りたかった。
 信仰を失いたくは無かった。
 …自分の愚かさが、許せなかった。

失意の騎士カース
「…君にお願いしたい。
 革命軍に入れてはもらえないか?
「奴等に利用され、
 死んでいった同志達の仇を討ちたい。
 …私も戦いに参加させてくれ!!

マグナス
「…祖国を裏切る気か?

失意の騎士カース
「裏切ったのは国の方だ!
 教皇だ、リチャード候だッ!
「…決して、ローディスの教えを
 捨てる訳ではない。
 正しき信仰を守る為に戦うのだ。


1.「一緒に戦おう。
2.「冷静になるんだ。


1.
マグナス
「一緒に戦おう。
 お互いの信じるものの為に。

失意の騎士カース
「…君は事実を知っても、
 分け隔てなく接してくれるのだな。
「ありがとう、マグナス…。


2.
マグナス
「カース…、冷静になるんだ。
 冷静になって考えるんだ。
「祖国を裏切るという事が、
 どういう事なのかを…。

失意の騎士カース
「…私の気持ちは、
 理解してもらえぬようだな。
「…私は国へ戻る。
 国へ戻り真実を皆に伝える。
「一時でも君達と共に戦えて
 良かったよ。

マグナス
「危険だッ!
 君が異端扱いされる事に…

失意の騎士カース
「危険は承知の上ッ!
「信仰を守る為ならば、
 命など惜しくは無いッ!
 …失礼するよ。

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