64 Script "Chapter 1" 
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第8話 『冥い波動』



『ゴデスラスの焦り』

 革命軍の発足、第二王子襲撃事件、部下である
南部軍兵士達の革命軍参加。南部地域での不祥事
続きに頭を悩ませるゴデスラス将軍に対し、謎の
騎士はある提案をもちかける…



南部・アッカ城

謎の騎士
「久しいな…
 ゴデスラスよ。

南部将軍ゴデスラス
「おぉ、ボルドウィン殿。
 お久しぶりでございます。
「こんな所までいらっしゃる
 とは、何か特別なご用でも?

騎士ボルドウィン
「南部は…
 荒れているな。

南部将軍ゴデスラス
「…しょ、処分に関してで
 ございますか?

騎士ボルドウィン
「いや、私がここへ来たのは
 その話の為ではない。
「しかし、この状態では、
 三司官も黙ってはいまい。
 …処分は免れんだろう。

南部将軍ゴデスラス
「………。

騎士ボルドウィン
「個人的に、今回の事はお前の責任
 とは言い切れないと思っている。
「お前には、これ迄にも色々と良く
 してもらっているしな…。
「速やかに反乱を沈静化させ、
 名誉を取り戻す方法があるが…
 …どうだ、使ってみるか?

南部将軍ゴデスラス
「…そ、…それは一体?

騎士ボルドウィン
「お前に力を与えるモノだ。
 …少々、リスクは伴うがな。



『勇者との再会』

 中央からの援軍を絶つ為、ダーダネルスへやっ
て来たマグナスはゼノビアの勇者と再会、かつて
の行動を謝罪する。
マグナスの謙虚な姿勢を見たデスティンは、それ
を快く受け入れる。



マグナス
「…失礼します。

勇者デスティン
「久しぶりだな…。
 マグナスだったね?

マグナス
「…あっ…あなたは!

勇者デスティン
「味方となってから会うのは
 初めてだったか…。
「私はデスティン・ファローダ。
 よろしく頼むよ。

マグナス
「こちらこそよろしくお願いします。
 …あの、先日は失礼しました。

勇者デスティン
「…?

マグナス
「革命軍の真意も理解出来ずに、
 暴言を吐いてしまいました。

(『一つの結末』で『俺には出来ない』を選択している場合)
勇者デスティン
「なんだ、そんな事か。
 気にするな。
「君が今、目の前にいる。
 自らの意志でここにいる。
 …それだけで十分だ。

(『一つの結末』で『………。』を選択している場合)
勇者デスティン
「なんだ、そんな事か。
 気にするな。
「誰にでも過去はある。
 そして、君はここにいる。
 君が自らの意志で…
「強い意志を持って
 革命軍に参加するのなら、
 それだけで十分だ。

マグナス
「ありがとうございます。

勇者デスティン
「さぁ、今度は戦いの話だ。
「君達にここへ来てもらったのには
 理由がある。現在、中央からの援軍
 が南部城へ向かい移動中だ。
「援軍は必ずここを通ることになる。
 そこで、君達はこの地域を解放し、
 敵の侵攻に備えてほしい。
「我々の部隊は、君達の動きに合わせ
 南部城への進行を開始するッ!

マグナス
「分かりました。
 ここは任せてください。

勇者デスティン
「頼むぞ、マグナス。

軍師ヒューゴー
「では、具体的な作戦内容を
 話しましょう。


それでは説明を始めるぞ。

今回は、西側に位置する『ロメラの町』を
本拠地として行動することになる。

目標となるのは、本拠地から東に向かって
約1日半の距離にある『アケステース砦』じゃ。

この砦の制圧が今作戦の目的となっておる。

進軍ルートは、
東へ進み、中央の山間を抜けるルートと、

一旦北上し、『紀律の地メルフィ』を解放後、
道なりに東へと進むルートの2つがある。

…まだ確認は取れていないが、
我々の動きを察知した南部軍が、
兵を派遣したとの情報も入って来ておる。

詳細は不明なので対処のしようがないが、
細心の注意を払うよう、心がけるべきじゃな。


軍師ヒューゴー
「革命の行方は、我々の働きに
 かかっておる様ですな。



(バンガスー駐留ユニットと接触)
革命軍戦士
「これは、中央軍の兵士…。
 援軍の事は聞いていたが、
「一体、誰にやられたのだ?
 我々よりも先に……

「うわぁー!
 助けてくれぇ!!

革命軍戦士
「バッ、バケモノめーッ!

ユニットリーダー(男性)
「南部軍の増援か!?
 来るぞ! 気を付けろッ!

ユニットリーダー
「な、何だあの化け物は…?
 …オ、オウガだ…!?
ユニットリーダー(女性)
「南部軍の増援みたいね!?
 来るわ! 気を付けてッ!

ユニットリーダー
「な、何よだあの化け物は…?
 …オ、オウガ…!?

<荒友の地バンガスー>
年輩の男性
「遂に中央の援軍まで出てきたんだろ?
 アンタ達、恐れを知らないねぇ。
「一体、どこまでやるつもりだい?
 まさか本気で…パラティヌス全土に
 革命を起こそうっていうのかい?


<アディグラトの町>
酒場の親父
「物騒な世の中になったもんだ。
 中央からやってきた援軍…
「詳しいことはわからないが、
 化け物どもに襲われて
 全滅したらしいぜ…。


<ランバレネ>
若い女性
「南部の軍団が、この地に向かって
 動き出したって話よ。
「でも、何だか様子がおかしいわ。
 まるで統率が取れてないっていうか…
 化け物の姿を見たって話しもあるしね。


<紀律の地メルフィ>
年輩の男性
「アンタ達も中央へ向かうのかい?
 …なんだ違うのかい。
「ここは中央路ダーダネルスと
 呼ばれていてね、南部と東部、
 中央を結ぶ重要な交易路なのだ。
「人も、物も、情報も…、
 この地を通らずにはパラティヌスの
 どこへも行くことは出来ない。
「きっとアンタ達も何度もこの地を
 通ることになると思うよ。


<ダーダネルス砦>
酒場の親父
「ああ、確かに俺は昨日も飲んでたさ。
 だけどな、あれは幻覚じゃねえ。
「確かに見たんだよ、化け物をよぉ。
 誰も信じちゃくれないが…
 アンタ達は信じてくれるよなぁ。


<修魔の地ガルカイオ>
年輩の女性
「革命軍か…
 随分と立派になったもんだね。
「最初はさ、そんなことしたって
 無駄だろうと思っていたけどさ。
 …変に争いを招くな、とかね。
「でも、あんた達なら、
 何かやらかしてくれそうだ!!
 貴族たちの鼻を明かしておくれよ。


<アケステース砦・ボス戦>
ユニットリーダー(男性)
「お前達が率いているのは何だッ!
 その禍々しい生き物は…
「その化け物は何だッ!?
 革命軍を倒す為なら、
 手段も選ばないというのかッ!
ユニットリーダー(女性)
「あなた達が率いているのは何ッ!
 その禍々しい生き物は…
「その化け物は何なのッ!?
 革命軍を倒す為なら、
 手段も選ばないというのッ!

流連騎士アリオーシュ
「き…、貴様達が、
 革命軍さえいなければ…
「こんな事には…
 …こんな事には…あぁッー!



『冥い波動』

 中央からの援軍に備える革命軍であったが、援
軍は魔界の住人を従えた南部軍の手により、既に
全滅していた。
 騎士アリオーシュを倒したマグナスは、事態の
真相を聞き出すが…



マグナス
「おいッ、あれは何だ!?
 あの化け物は何だッ!

流連騎士アリオーシュ
「しょ…、将軍がぁ…、
 あぁッー…、アー

勇者デスティン
「よせ、
 マグナス。

マグナス
「しかし、
 あれは一体…?

勇者デスティン
「あの生き物が、オウガか
 どうかは分からない。
「しかし…、あの独特の感じ、
 あの冥(くら)い精神波動は
 前にも感じた事がある。

マグナス
「…冥い…精神波動…?

勇者デスティン
「あれは暗黒道に堕ちた者、
 もしくは魔界の住人…
「そのどちらかだ…。

勇者デスティン
「あれは魔界の住人たちだな?
 …貴様達は何をしたんだッ!

流連騎士アリオーシュ
「…将軍は果実を…魔界の果実を
 食した者を生贄にした…。
「そして魔界の住人が…
 生贄にされた者の亡骸が弾け、
 オウガが現れたんだ…。

マグナス
「…魔界? …オウガ?
 こんな時に何を…
「得体が知れないからと
 言って、そんな作り話に
 あてはめなくても…

勇者デスティン
「………。

マグナス
「オウガバトルなんて
 ただの神話じゃ…


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