１３話　『古の都』


マグナス
「俺はニルダム兵団と
　戦いたくない。
「…どうすればいいんだ？
　彼等との戦いはどうしても
　避けられないのか？

軍師ヒューゴー
「彼等とてこのような戦いなど
　望んではいないじゃろう。
「それでも戦う必要がある…。
　彼等との戦いを避けるのは
　難しいじゃろうな。

軍師ヒューゴー
「この土地は古くから
　ボルマウカ人の住む土地。
「この地の解放が何かのきっかけ
　となれば良いのじゃが…。


それでは説明を始めるぞ。

今回は、東側に位置する『テミルの町』を
本拠地として行動することになる。

目標となるのは、本拠地から西に向かって
約１日の距離にある『荒城クロタール』じゃ。

この城の制圧が今作戦の目的となっておる。

偵察部隊からの報告によると、
敵軍は数で対抗するために、伝令部隊を派遣。
…援軍を呼ぶつもりのようじゃ。

伝令部隊の存在は確認したが、
その位置までは把握出来ていないのが現状じゃ。

援軍を呼ばれる前に伝令部隊を発見し、
それを殲滅出来れば、
戦いを有利に進められるじゃろう。


軍師ヒューゴー
「悩んでいても始まらん。
「我々に出来る限りの事を
　しようではないか。
　なぁ、マグナス。

---

＜宿場町シチダルイ＞
酒場の親父
「あれ？　アンタ革命軍だろ。
　この辺りに何の用だい？
「ここセイブルは、海が近くて暮らすに
　はいい所だけどよぉ、アンタ達革命軍
　の興味を引くものなんてないぜ。
「こんな所で寄り道なんかしてて
　いいのかい？
「あっ！わかったぜ。
　敵の裏をかく作戦なんだろ。
「…しかし、気をつけなよ。
　敵にも、オレのようにキレる軍師が
　いるかも知れないぜ。

＜紡績の地クバ＞
少女
「ホント、ローディスも酷いものね。
　ボルマウカ人を見た？
「あの人たちはローディスの駒よ。
　人間じゃないの、戦争の道具なの。
　ねぇ…どうおもう？
「あの人たちを放っておけるの？
　敵なら平気で殺すことが出来るの？
　南部も酷いけど、ここは地獄よ。

＜荒遊の町プリルギ＞
年輩の女性
「革命軍の南部解放の際に、中央から
　援軍が出た話は知っているかい？
「援軍は、魔界の化け物に襲われて
　全滅してしまったらしいけど…、
　生き残った者もいるらしいよ。

＜工業の地コトルタス＞
若い女性
「はるか昔、
　オウガバトルの時代…。
「類希なる戦闘力を、
　神に認められたボルマウカ人は、
　その導きにより海を渡りました。
「彼らは永き旅を経て、ここライの海
　周辺にたどり着き、この豊かな大地に
　ニルダム王国を興したのです。
「ボルマウカ人…彼らは、
　高貴な血と誇りを持つ部族なのです。

＜キルス＞
老人
「ローディス教国が近隣諸国に対し、
　改宗を迫ったのが十年ほど前。
「ゼノビアへ侵攻する為の足がかり
　として、ニルダムは滅ぼされ、
　パラティヌスは地に落ちた。
「…やり切れんよ。

＜農産の地バイマク＞
年輩の男性
「革命か…。オレも若い頃には、
　よくそんな夢を見たな。
「歳を重ねる度に夢も見れなくなる。
　もう、諦めていたんだが、
　アンタ達なら、まだ…
「夢を見れるのかもしれない。
　夢を実現出来るのかも…。
　革命っていう、どでかい夢をな。


＜荒城クロタール・ボス戦＞

鳴弦士リーデル
「待っていたわ革命軍ッ！！
　私はリーデル・クライン。
「元中央軍、赤枝騎士隊…
　南部の地で壊滅した部隊の、
　たった一人の生き残り…
「仲間の仇、取らせてもらう！

ユニットリーダー
「仲間の仇？

鳴弦士リーデル
「しらばっくれる気なの？
　…それもそうよんえ。
「自分達がオウガを使役して
　いるなんて、認める訳には
　いかないものね。

ユニットリーダー（男性） 「南部での戦いの事を 　言っているのか？ 「違うッ！ 　あれは俺達じゃない！！

ユニットリーダー（女性） 「南部での戦いの事を 　言っているの？ 「違うわ！ 　あれは私達じゃない！！

鳴弦士リーデル
「嘘よッ！　ゴデスラス将軍に全てを
　押し付けて皆が信じると思う？
「たとえ将軍の仕業であったとしても
　どうして味方を攻撃しなければ
　ならなかったの？
「おかしいじゃない。
　…いい加減にしてッ！！

ユニットリーダー（男性） 「…ゴデスラスは 　冥い感情に支配されていた。 「暗黒道に堕ちていたんだ…。 　頼む、信じてくれ。

ユニットリーダー（女性） 「ゴデスラス将軍は、 　冥い感情に支配されていた。 「暗黒道に堕ちていたのよ…。 　お願い、信じて…。

鳴弦士リーデル
「…いいわ、信じましょう。
　この私に勝てるのならね！

---

（戦闘後）
『復讐の鳴弦士』

　援軍として南部軍へ向かう途中、魔界の住人の
攻撃により全滅した中央軍赤枝騎士隊。
その唯一の生き残りであるリーデルは、革命軍が
魔界の住人を使役していたと信じ込み、復讐の為
に待ち伏せしていた。

---

鳴弦士リーデル
「私の負けね…。…分かったわ、
　あなた方の話を信じましょう。
「私も国に対し疑問を感じていた
　ところだし…、私も行くわッ！
　仲間の死の真実を知る為に！
「それに…、肌や髪の色にこだわら
　ない世界の方が私の好みだし。
　ねぇ、いいでしょ？

１．歓迎するよ。
２．…君は中央に戻った方がいい。

１．
マグナス
「歓迎するよ、リーデル。

鳴弦士リーデル
「ありがとうマグナス。
　…必ずあなたの力になるわ。

２．

マグナス
「…君は中央に戻った方がいい。

鳴弦士リーデル
「そう、…分かったわ。
　…気が合うと思ったんだけどね。


（カオスフレームが低い場合）

鳴弦士リーデル
「私の負けね…。…分かったわ、
　あなた方の話を信じましょう。
「でも、一つだけ忠告しておくわ。
　最近の革命軍の行動は、あまり
　良く思われていないわよ。
「戦いに勝つばかりではダメ。
　あなた方の行動に、多くの人々が
　注目しているわ。…気を付けて。


▲ ＢＡＣＫ　・　▼ ＮＥＸＴ