64 Script "Chapter 1" 
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第6話 革命軍



『革命軍蜂起』

 革命軍の動きを掴んだゴデスラス将軍は、敵の
目的地ヴォルムスに蒼天騎士団を先行させるが、
そこは既に革命軍の手に落ちていた。
 それと同時に各地の革命軍が一斉に蜂起。
南部地域は、その半分が革命軍のものとなる。


騎士アリオーシュ
「たッ、大変です
 ゴデスラス将軍ッ!
「かッ…、革命軍がぁ…

南部将軍ゴデスラス
「落ち着かんか馬鹿者!
 …革命軍がどうしたのだ?

騎士アリオーシュ
「かッ、革命軍が
 各地で一斉に蜂起しました!
「…それとほぼ同時に、
 半数以上の拠点が革命軍の手に
 渡った模様ですッ!

南部将軍ゴデスラス
「…何だとッ!?
 そんな馬鹿な事があるかッ!
「革命軍の兵力程度で何が出来る・
 何があったというのだ?
 …蜂起と同時とはどういう事だ?

騎士アリオーシュ
「我が軍内に、敵と内通する者、
 寝返る者も多く…
「大した戦闘にもならぬまま、
 きわめて短時間の内に敵の手に
 渡った模様です…。

南部将軍ゴデスラス
「…無事なのは……
 何処が無事なのだ!?

騎士アリオーシュ
「グンター採掘場周辺、
 ダーダネルス砦周辺…
「そして、ここアッカ城を
 中心とする、アルバ地域と
 なっています。

南部将軍ゴデスラス
「かろうじて中央路は無事か…
 おのれ革命軍め…。
「我々の行動が、我々の決断が
 遅かったというのかッ!?
 …しかしどうする?
「中央からの援軍が到着するには
 まだ時間がかかる。
 クソッ、一体どうすれば…
「…!!
 そうか、蒼天騎士団ッ!
 奴等がいたわッ!

南部将軍ゴデスラス
「革命軍など所詮は烏合の衆。
 …指揮官さえ……
「フレデリックさえいなければ
 なんとかなるッ!
 …逆転は可能だッ!



軍師ヒューゴー
「革命軍の一斉蜂起は
 もう耳に入っているな?

マグナス
「どうして今、
 そんな行動に出たんだ?

軍師ヒューゴー
「非戦闘員のゼノビア亡命が成功し、
 ユミル王子の再襲撃に失敗…
「革命軍内の気運や、南部軍兵士の
 離反も大きな原因じゃろうな。
「むしろ『今こそ』って感じじゃな。

軍師ヒューゴー
「将軍から何としてもフレデリックを
 捕らえろとの指示が届いた。
「自分達の判断ミスを、何とかしよう
 と躍起になっておるようじゃ。
 …全く人使いが荒いのぉ。


それでは説明を始めるぞ。

今回は、ここ『デセの町』を
本拠地として行動する事になる。

目標となるのは、本拠地から北東に向かって
1日半の距離にある『ビュラン砦』じゃ。

この砦の制圧が今作戦の目的である。

進軍ルート途中の『スアキンの町』付近では
相当数の敵部隊が確認されておる。

恐らく、渡河後に大規模な戦闘となるじゃろう。
…各後しておいた方が良いな。

また、本拠地の南東に位置する
『ヴォルムス採掘場』にも
敵部隊の存在が確認されておる。

南東方面を担当する部隊にも、
戦闘を前提とした編成が必要となるぞ。


マグナス
「革命軍の指導者とは…
「フレデリックとは、
 一体どんな人物なんだ?

軍師ヒューゴー
「私もよくは知らないが、
 噂は耳にするのぉ。
「戦いよりも政治に深く関心を
 持つ者。…理想主義者とも
 言われておる。
「一部の仲間からは、空想家、
 非現実的な指導者と言われ、
 批判も多いようじゃ。

軍師ヒューゴー
「気になるのか、
 マグナス?

マグナス
「………。



<セナルの町>
酒場の親父
「みんな、中央の貴族どもが悪い、
 許せない…って騒いでいるけどよ、
「南部の中にだって貧富の差はある。
 アンタ達だってさ、
 人並みの生活はしてるんだろ。
「…ここには人としての権利さえ、
 与えられないヤツもいるのさ。


<ベルベラ>
年輩の男性
「やぁ、軍人さん。
 毎日お仕事大変ですねぇ。
「今日も哀れな貧民をいたぶりに
 きたのかね?
 …ん? …なんだ新兵か。
「なあ、やっぱり士官学校では、
 下級民虐待の方法なんてのも
 教わるのかい?
「ハッハッハッ…、
 おいおい、そんな顔するなよ。
 ここじゃ普通の事だろう?


<ゼイラの町>
年輩の男性
「革命軍ですか?
 僕は何も知りません。
「…暴力は嫌いですから。
 やはり彼らは処刑されるのですか?
 国家に歯向かった者として…。


<ヴォルムス採掘場>
年輩の男性
「この南部地域には、
 採掘場がたくさんあるだろ?
「山が多いからってのもあるけどよ、
 下級民が多いからっていう
 理由もあるんだぜ。


<エルドレット>
老人
「南部には昔、先住民の南部部族と
 よばれる民が暮らしていてな、
「パラティヌスが興された時も
 南部部族は含まれず、交流による
 共存の道を歩んだんじゃ。
「結局、ローディス教国に従属し、
 その命を受けたパラティヌス軍に
 制圧されてしまったがな。
「昔は普通に交流をもっていた
 南部部族に対し、
 今では過酷な労働を強いている。
「差別や偏見の対象にもなる。
 まったくヒドイ話だと思わんか?


<工業の地イシロ>
年輩の男性
「随分と大部隊が動いているんだな。
 革命軍制圧任務かい?
「これだけの部隊が相手となると、
 革命軍もここまでかなぁ…。
 …惜しいよなぁ。
「結構、期待してたんだけどなぁ…。


<紀律の地カエジ>
若い女性
「パラティヌス王国の第一皇子であり、
「パラティヌス王国騎士団の
 団長であらせられるアムリウス様が、
 ついに…
「革命軍討伐に乗り出したらしいわよ。
 あの方には許せないんでしょうね。
 …下級民が貴族に逆らうことが。


<教示の地スアキン>
少女
「あなた達は誤解しているわッ!!
 革命軍の人は私たちのために…
「…あなた達は、
 中央の権力者の味方なの!?
 それとも、私たち民衆の味方なの?


<ビュラン砦・ボス戦>
落ち着いた雰囲気の男
「南部軍か…?

ユニットリーダー
「あなたが革命軍の指導者…

累卵のヴァルナ
「何をしているのですか、
 フレデリック卿ッ!
「危険です!
 後ろへ下がっていてください。
 ここは我等が食い止めます。

累卵のヴァルナ
「ここは通さん。
 行くぞ!


(戦闘後)
累卵のヴァルナ
「…フレデリ…ク卿…
 はや…ク…に…げ……



『一つの結末』

 ヴォルムスの再制圧により、その身を捕らえら
れた革命軍指導者フレデリック・ラスキン。
騎士レイドはマグナスにフレデリック殺害を指示、
その忠誠心を試す。
マグナスが出した結論は…



明星のフレデリック
「何故君が気を落とす?
 …君は役目を果たしたのだろう?

マグナス
「俺は自分が嫌いだった。
 …この世界が嫌いだった。
「全てが…、ただなんと無く、
 …嫌いだった……。

マグナス
「どうしたらいいのか分からず、
 周囲の変化を求めた…。
「自分の事しか考えていなかった。
 他の事に目を向けなかった。
 …流れに身を任せていた。
「今、あなたが目の前にいる事…
 これだって俺の意志なのか、
 ……分からない。

明星のフレデリック
「自分の思い通り生きる事は
 とてもむ難しい事だ。
「そして、それが正しい事とも
 限らない。流れに身を任せる
 のも一つの生き方だ。

ディオ
「オイッ、来たゼッ!


南部将軍ゴデスラス
「アッ、アハッハッハ!
 でかした!!
「でかしたぞ、
 マグナスよ。
 良くやってくれた。

中央騎士レイド
「アンタ達の革命とやらは、
 もう終わりだよ。
「最後に何か、
 言いたい事はあるか?

明星のフレデリック
「我が命がここで尽きようと、すぐに
 私の遺志を継ぐ者が現れよう。
「上級民である貴方達には理解出来ぬ
 だろうが、私の命程度で革命の火を
 消す事はできない。
「この国が正しい道を歩まぬ限り、
 自由を求める民の戦いは、
 永遠に続くであろう。

中央騎士レイド
「何が革命だッ!
 我々を馬鹿にするな!!
「…勘違いするなよ。
 お前はこの国を混乱させた
 反乱分子の親玉に過ぎん。

中央騎士レイド
「…マグナス、
 お前が止めを刺せ。

マグナス
「…!!

中央騎士レイド
「出来ないのかマグナス?
 俺の命令が聞けぬのか?
「やはりお前にも同じ血が…
 父親と同じ反逆者の血が流れて
 いるようだな?

マグナス
「何だとッ!

中央騎士レイド
「ン、何か間違っていたか?
 マグナス、
「お前は“貴族殺し”、
 アンキセスの息子だろう?
 コワイ、コワイ。
「俺まで殺されてしまいそうだ。
 ユミル王子にも気を付けて
 もらわないとなぁ…。

マグナス
「貴様ぁ!!

南部将軍ゴデスラス
「落ち着けッ、マグナス!!
 お前も父と同じ汚名を被る気か?

南部将軍ゴデスラス
「…いいか、こいつ等はこの国に
 要らぬ混乱を招く疫病神だ。
「このままでは、この国は滅ぶ…
 このパラティヌス王国は滅んで
 しまうわッ!
「お前とて、ニルダム王国の事を
 知らぬ訳でもあるまい?
 …国を守りたいのであろう?
「マグナスよ、
 こやつを亡き者とするのだ。
 それでこの争いは終わる。
「これが最後となるのだ。
 …お前が止めを刺せ。いいな?


<A>1.「俺には出来ない。
<B>2.「…………。


『進むべき道』

<A>『好敵手』で「…分かったよ。」を選択済で、『一つの結末』で「…………。」を選択した場合 (ディオ離反ルート)
<B>『一つの結末』で「俺には出来ない。」を選択した場合 (ディオ仲間ルート)

<C>『好敵手』で「…遠慮する。」を選択済で、『一つの結末』で「…………。」を選択した場合 
(というのもあるハズ)


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