TOP
>
タクティクスオウガデータベース
>
Script
>
Chapter 3 Nルート 港町アシュトン
> 屍術師ニバスの娘
■屍術師ニバスの娘
港町アシュトンは生きる屍・ゾンビがたむろするゴ
ーストタウンと化していた。そこで助けた少女は屍人
たちを操る者の正体がバルバトスの重臣・屍術師ニバ
スであることを明かす。そして、少女は自分がニバス
の娘であることを告げた。
僧侶らしき少女
「危ないところを助けてくれて、
ありがとう。私の名はオリアス。
「彼はデボルド。
…彼は口ベタなの。
気にしないでね。
デニム
「僕は解放軍のデニムだ。
「この町で何が起きたのか、
きみの知っていることを
僕に教えてくれないか?
僧侶オリアス
「…私を襲った異国の騎士は
あなたたちの?
デニム
「ギルダスさんのことか?
そう、彼は僕らの仲間だ。
「ライムがバクラム軍に教われた夜から
行方不明だったんだけど…。
いったい何がなんだかわからないんだ。
僧侶オリアス
「そう…。
「残念だけど、その方は
以前の…、あなたがご存知の方と
違うわ。
デニム
「違う? いや、人違いなんかじゃない。
確かにギルダスさんだった。
僧侶オリアス
「そういう意味じゃないのよ…。
あなたも見たでしょ? 彼らを。
デニム
「彼ら? あのゾンビたちのことか?
…まさか!!
「そんな、バカな……!
クソッ!!
僧侶オリアス
「彼らを…、生ける屍たちを
後ろで操っているヤツがいるわ。
「死をもてあそぶ者が、
神を冒涜する者が、
自然の摂理を無視する者がいるのよ!
デニム
「誰だッ? そいつはッ!?
僧侶オリアス
「屍術師ニバス、
ニバス・オブデロード!
デニム
「ニバス…。ガルガスタンの
邪悪なネクロマンサー。あいつかッ!
僧侶オリアス
「…そして、私の父!
「私の名はオリアス・オブデロード。
屍術師ニバスの娘。
デニム
「きみはいったいッ!?
僧侶オリアス
「お願いです。どうか私を解放軍に
加えてください!
「そして、私の父を倒すため
その力をお貸しください!
デニム
「きみは自分の父親を倒そうというのか。
…本気か?
僧侶オリアス
「デボルド、来て。
僧侶オリアス
「…兜をとって。
僧侶オリアス
「兜を外すのよ、…兄さん。
騎士デボルド
「……。
デニム
「オ、オリアス! か、彼は
生きているのかッ!?
僧侶オリアス
「生きている…、そう、生きているわ。
でも、心は死んでしまった…。
「デボルド兄さんは、この島が内乱に
突入したとき、枢機卿に反抗したため
処刑されたのよ。
「でも、父は兄さんを反魂の術を使い、
よみがえらせた…。しかし、それは
完全な復活ではなかったの。
「肉体は確かに生きている…。
でも、魂は存在していない。
「ここにいる兄さんは、私の知っている
兄さんではない。兄さんの身体だけ。
魂のない肉人形よ。
「父は反魂の術を完璧なものにするために
人体実験を行っている。
「兄を殺した枢機卿に取り入ってまで
自分の欲望を満たそうとしている。
「私はそんな父を許せない!
父の行いを許すことができない!
「…父が憎い!
兄さんをこんなふうにした
父が…、憎い!!
<選択1>
わかった。
<選択2>
残念だが、力になれない。
▲ BACK