炎のセリエ
「仲間を失ってしまった。･･･しかし、
　私の戦いは終わったわけではない。
「あなたのお父上、
　プランシー神父は生きておいでよ。
　先刻まで私たちが保護していたの。

デニム
「え…！　それはいったい？
　と、父さんはどこに？

炎のセリエ
「あなたと入れ違いに暗黒騎士たちが
　連れていってしまった…。

風のシスティーナ
「どういうこと？　神父一人のために
　ロスローリアンが動くなんて…？

炎のセリエ
「やつらの狙いは島の覇権ではないわ。
「あなたのお父上、
　プランシー・パウエル神父よ。

デニム
「どうして、父さんがッ！？

炎のセリエ
「詳しい理由はわからないけど、やつらは
　マナフロアを探しているらしい。
「それが人なのか、モノなのか、
　まったくわからないけど、それを
　やつらは血眼になって探している。
「そして、その手がかりを知る
　唯一の人物が……

デニム
「それが、父さんなのか！？

炎のセリエ
「この戦いのカギは、あなたのお父上が
　握っておいでなのよ。

デニム
「いったい、どういうことなんだ…？
　ゴリアテは父さんを捕まえるために？

炎のセリエ
「さあ、ここを離れましょう。
　やつらが戻ってこないうちに。

風のシスティーナ
「姉さんはどうするの？

炎のセリエ
「私は…、私は神父を助けるわ。

風のシスティーナ
「無茶よッ！　たった一人で
　できるわけないじゃないッ！
「ね、そう思うでしょ！？

デニム
「あ…、う、うん。そうだよ。
　一緒にここを離れよう。

炎のセリエ
「残念だけど…、虐殺を正当化する
　公爵の下では戦えないわ。
「それに、私にはヴァレリア解放戦線の
　リーダーとして果たさなければ
　ならない責任がある。
「死んでいった仲間のためにも
　我々の理想のためだけに
　戦わなければ…。

風のシスティーナ
「姉さん……。

炎のセリエ
「システィーナをまかせたわよ。

デニム
「父さんが生きている…。
　生きていたんだ！
「姉さんに知らせなきゃ！