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Chapter 2 Cルート ボード砦の女戦士
> システィーナがいる
◆ボード砦の女戦士
<選択1>
ボード砦でヴァレリア解放戦線の指導者・セリエと
会談。ロンウェー公爵の暗殺という思いがけない企み
を耳にする。暗殺をめぐり、妹のシスティーナとの間
で口論が始まり、それがもとで会談は中止。その後、
システィーナは仲間となった。
<選択2>
ボード砦でヴァレリア解放戦線の指導者・セリエと
会談。ロンウェー公爵の暗殺という思いがけない企み
を耳にする。暗殺をめぐり、妹のシスティーナとの間
で口論が始まり、それがもとで会談は中止。この後、
システィーナと別れ、砦をあとにする。
弓をかまえた男
「何者だッ!
弓をかまえた男
「返答次第では、この矢がおまえたちの
眉間を貫くぞッ!
風のシスティーナ
「大丈夫。あわてないで。
彼は私たちの仲間よ。
風のシスティーナ
「私よ、システィーナよ。
お願い、弓をおさめてッ!
ヴァレリア解放戦線戦士
「システィーナさん!?
ご無事だったんですね。
「リーダーも心配されていましたよ。
さあ、中に入ってください。
風のシスティーナ
「さあ、行きましょう。
炎のセリエ
「賞金首などを連れてきて
いったいどういうつもりだ?
「我々のアジトを解放軍のやつらに
教えるつもりなのか?
それに、何故ここへ戻ってきた?
風のシスティーナ
「姉さん、そんなに怒らないで。
私の話も聞いて。
炎のセリエ
「…ここでは姉さんと呼ぶんじゃない。
私は組織のリーダーだ
風のシスティーナ
「彼らは海賊に囚われていた私を
助けてくれた恩人なの。
炎のセリエ
「海賊に? 怪我はないのか?
風のシスティーナ
「大丈夫よ、姉さ…、リーダー。
みんな無事だから。
「…私がここへ戻ってきたのは
リーダーを止めるため。
無謀な計画を止めるためよ。
炎のセリエ
「また、その話か。もう、議論は沢山だ。
何度話をしても同じことだ。
「私の決定に不満をもつ人間は、
おまえと共にここを出ていった。
そうだろ?
「私はその決定を強制するつもりはない。
だからこそ、おまえたちが出て行く時も
引き留めはしなかった。
カチュア
「組織の決定って何? 無謀な計画って?
炎のセリエ
「おまえたちには関係のない話だ。
黙っていてもらおうか。
風のシスティーナ
「ロンウェー公爵の暗殺よ。
炎のセリエ
「システィーナッ!!
風のシスティーナ
「公爵一人を暗殺したところで
この戦いが終わるわけではないわ。
「それどころか、暗黒騎士団とバクラム軍は
舵を失ったウォルスタ軍に対して
必ず全面戦争をしかけるに違いない。
炎のセリエ
「それが狙いだ。…枢機卿が率いる
ガルガスタンはもう時間の問題だ。
「ガルガスタンを撃ち破った解放軍は
ヴァレリア島の半分を制する
強大な勢力となることだろう。
「そうなると、バクラムとウォルスタの
軍事力は五分と五分。戦えば、
共倒れになるに違いない。
「狡猾な司祭と公爵はその事態を
避けるために手を結ぼうとするだろう。
それでは何も変わらぬ。
「だが、公爵を暗殺すれば、
ここぞとばかりにバクラム軍は侵攻を
始めるだろう。
「そして、司祭がこの島の覇権を握った
その時、今度は司祭を暗殺するのだ。
カチュア
「そんなにうまくいくかしら?
炎のセリエ
「いくさ。その時こそ、我々が
この島を手にするときッ!!
炎のセリエ
「どうだろうか、おまえたちも
この計画に参加しないか?
「賞金首となって逃げ回るより、
我々と共に公爵を、暗黒騎士団を倒し
真の平和を築こうではないか。
風のシスティーナ
「戦争で苦しむのは私たちじゃない。
普通の生活を営む人々よ。
「罪のない子どもを死なせるのはイヤよ。
そんな屍の上に築いた王国なんて
私は見たくないッ!
炎のセリエ
「何事だッ、さわがしいぞッ!
ヴァレリア解放戦線戦士
「た、たった今、知らせが入りましたッ。
はぁ、はぁ…。
炎のセリエ
「あわてずともよい。
ゆっくり落ち着いて話せ。
ヴァレリア解放戦線戦士
「解放軍がガルガスタン軍を撃ち破り、
コリタニ城が陥落いたしましたッ!!
カチュア
「なんですって!!
ヴァレリア解放戦線戦士
「また、バルバトス枢機卿は捕らえられ、
今朝、夜明けと共に処刑されましたッ!
炎のセリエ
「わかった。では、計画を実行する。
皆の者に準備をさせよ。
ヴァレリア解放戦線戦士
「ハッ、かしこまりました。
炎のセリエ
「それから、使いの者にはゆっくり
休むようにと伝えよ。
ヴァレリア解放戦線戦士
「ハッ、かしこまりました。
風のシスティーナ
「姉さんッ! やめてッ!!
炎のセリエ
「コリタニ城が陥落した今、我々には
この方法しか残されていない。
「公爵がガルガスタンを把握する前に
事を起こさねばならん。
もう遅いのだ、システィーナ。
風のシスティーナ
「姉さん…、あなたは間違っている。
炎のセリエ
「残念ながら、おまえたちと話をしている
時間がなくなったようだ。
…妹は、現実を見ることができない。
理想は高くとも足が地面について
いなければ何の意味もない。
「空から下をみている鳥には、地べたを
這いずりまわるアリの気持ちなど
わかりはしない。
「手を汚すことができない妹には
真の革命を起こすことはできないのだ。
…おまえと同じようにな。
炎のセリエ
「…でも、そんな妹を私は愛している。
妹を頼む。力になってやってくれ。
風のシスティーナ
「…姉さんは間違ってる。
もっと他に良い方法があるはずよ。
「目的のために手段を選ばないなんて、
まるでブランタや公爵のようだわ。
そんなの間違っているッ。
「…姉さん、私たちは血まみれの王国を
築くために戦ってきたの?
違うよね、姉さん……。
<選択1>
一緒行こう、システィーナ。
<選択2>
理想だけ追いかけていても、
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