◆発生条件◆
4章王都ハイム攻略後、ウォーレンレポート・その他の『解放軍に二重スパイ?』を読んでから、ハボリムが仲間にいる状態でクリザローの町を訪れる。
■ハボリムの正体
解放軍に捕らえられた暗黒騎士の中で二重スパイの存在をほのめかす者がいた。
情報収集のために解放軍に潜入しておきながらローディスを裏切ったという。
そして彼らの挙げた名は、ハボリムであった・・・。
デニム
「・・・話って何ですか?
剣聖ハボリム
「・・・ハイムで流れているウワサを知っているかい?
デニム
「・・・・・・・・・・・・
剣聖ハボリム
「解放軍に二重スパイがいるって話だ。きみも聞いたことがあるだろ?
デニム
「・・・僕はハボリムさんのことを疑ったりはしていません。
剣聖ハボリム
「もちろん、私はスパイなんかじゃない。ただ・・・・・・
デニム
「ただ・・・・・・?
剣聖ハボリム
「・・・かつて私はロスローリアンの一員だった。
デニム
「!!
剣聖ハボリム
「私の名はハボリム・ヴァン・ラームズ。ローディス人だ。
デニム
「ラームズ・・・?ま、まさか、あの!?
剣聖ハボリム
「・・・そう、暗黒騎士バールゼフォンは私の実の兄なんだ。
デニム
「そ、そんな・・・!
剣聖ハボリム
「待ってくれ! 私は本当にスパイじゃない!
私がこの島へやってきた本当の理由は兄・バールゼフォンを殺すため! 信じて欲しい!
デニム
「どういうことなんですか・・・?
剣聖ハボリム
「ヤツは、父と母を殺したんだよ・・・。
暗黒騎士バールゼフォン
『元老院のおいぼれどもに何がわかるというのですかッ!
ローディスの君主である教皇を軽んじ、商人や下級貴族が政治に口出しする・・・。 国賊とはまさに奴等のこと!
今、この腐敗したローディスを元の姿に治すことのできるのは 我らロスロ ーリアンだけ!
父上、どうか明日の評議会では我らに力をお貸しください!
ヴォグラス准将
『しつこいぞ、バールゼフォン! ダメなものはダメだ!
わしは元老院の提案に賛成だ。 これ以上、ロスローリアンの権限を強化させるわけにはいかん!
おまえの頼みといえどもこれだけはダメだ!
暗黒騎士バールゼフォン
『父上ッ、あなたはいつから貴族の犬に成り下がったのですか!
ラームズ家 は誇り高き部門の長。 家名に泥を塗るおつもりかッ!
ヴォグラス准将
『どうかしているのはおまえの方だ!
わしの命令でロスローリアンに潜入しながら、教皇派の犬になりおって・・・!
おまえなどには家督を継がせぬ!さっさとここを立ち去れッ!
ヴォグラス准将
『行くぞ、ハボリム!
ハボリム
『ち、父上ッ!!
暗黒騎士バールゼフォン
『愚かな・・・・・・。
ハボリム
『兄上ッ!! なんということをッ!!
暗黒騎士バールゼフォン
『おまえとてわかろう! このままでは国が滅ぶ!!
元老院はこの国の病巣だ! そして父上もまた、この国に巣食う病魔の一人なのだッ!!
ハボリム
『兄上はどうかされている! このようなやり方を民が認めるものか!
暗黒騎士バールゼフォン
『我らは確実に人心をつかんでいるぞ! それはおまえも知っていよう!
これ以上、私の手をわずらわせるな! すでに歯車は動き出した! 黙って私についてこい!!
ハボリム
『兄上は戦争を起こすおつもりか!?
ならば、父上と同様に私を殺してから行かれよ!!
暗黒騎士バールゼフォン
『ここまで聞き分けのないヤツとは思わなかったぞ・・・。
剣聖ハボリム
「教皇派のクーデターによって多くの貴族が殺害された。
もちろん元老院の政治家たちも粛正され今では教皇派の連中が元老院を牛耳っている・・・。
やつらに捕らえられた私は両目をつぶされ、国外追放の処分を受けることになった。
父を殺したのは私だとされたのだ・・・。
デニム
「そんな・・・。ひどいことを・・・。
剣聖ハボリム
「母上が亡くなったことを知ったのはクーデターから1ヶ月後だ。
事故死と発表されたが、やつらに協力的ではなかったため毒を盛られたらしい・・・。
デニム
「・・・・・・・・・・・・。
剣聖ハボリム
「信じる信じないはきみ次第だが、神に誓ってウソは言っていない。
デニム
「ハボリムさんは復讐のためにこの島へ来たのですね。
剣聖ハボリム
「・・・そのとおりだ。
デニム
「バルバスの造反により、タルタロスらは捕らえられたようですが、
僕らがハイム城を占領したとき彼らの姿を発見することができませんでした。
現在、影たちを使って捜索を進めていますが、すでにこの島を離れたかもしれません。
剣聖ハボリム
「わかっている・・・。だが、信じて欲しい。
私は復讐のためだけにここにいるのではない・・・。きみたちの力になりたいのだ。
・・・私は祖国を愛している。 しかし、今のローディスは教皇派の台頭によって本来の姿を失ってしまった。
このヴァレリアを今のローディスのようにはしたくない!
私はきみたちの革命に参加できることをとても誇りに思っているんだ。
デニム
「話してくれて、ありがとう。
今までどおり、僕はあなたを信頼します。
剣聖ハボリム
「ありがとう、デニムくん。
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