◆造反者たち

 解放軍がハイム城の城門を突破した頃、城内ではローディスに撤退するため司祭ブランタに別れを告げにきた暗黒騎士タルタロスの姿があった。
しかし、そうした本国の決定に納得いかない暗黒騎士バルバスらはタルタロスに刃を突きつける…。



バクラム軍兵士
「報告いたしますッ!城門を突破されましたッ!!

司祭ブランタ
「くそッ! なんたることだッ!

司祭ブランタ
「こうなったのも、貴様らローディスを信用したせいだッ!
 王女だけではなく、今度はハイムをわしから奪うつもりかッ!!
 剣を抜けッ!高みの見物などせんで、騎士なら騎士らしく戦ってこいッ!!

聞き覚えのある声
「猊下、お怒りをお鎮めください。

司祭ブランタ
「やっと姿を現したかッ、ローディスのブタめッ!!

暗黒騎士ランスロット
「お久しぶりですな、猊下。

司祭ブランタ
「皆に笑われたくなければさっさと出撃せんかッ!!

暗黒騎士ランスロット
「ここに来たのは作戦会議のためではございません。
 猊下に別れの挨拶を述べにまいりました。

司祭ブランタ
「な、なんだとッ!? この期に及んで我々を見捨てると申すのかッ!!

暗黒騎士ランスロット
「言葉には気をつけていただきたい!
 猊下が我々の言うとおりにしていればこのような事態にはならなかったのですぞ!
 王女の件にしてもそうです。猊下が速やかに君主の座をゆずっていれば民衆の不満を抑えることもできたはず!

司祭ブランタ
「そ、それが貴様の言い分かッ!!

暗黒騎士ランスロット
「わからぬのかッ!!
 …猊下、貴方は敗北したのですよ。

司祭ブランタ
「わっはっはっはっ。

司祭ブランタ
「わしが敗れただと?バカめッ! それは貴様の方だッ!!

暗黒騎士ランスロット
「バルバス! 血迷ったかッ!!

暗黒騎士バルバス
「あんたの時代は終ったんだッ!!

司祭ブランタ
「連れていけッ!!

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