■覇王への道
 バーニシア城で再び暗黒騎士団と剣を交えた解放軍はバクラム・ヴァレリア国との最終決戦を向けて戦いの準備を始めていた。
一方、カチュアを死なせたことをデニムは悔やんでいた・・・。


大神官モルーバ
「しっかりしないか、デニム! 悲しんでいる場合ではないぞ!
 まだ、おまえには果たさねばならぬことが残っているではないかッ!!

デニム
「姉さんを失ったこの戦いに、いまさら何の意味があるというのですか・・・・・・?

大神官モルーバ
「おまえのせいではない。 これも運命なのだ。

デニム
「姉さんが死んだのは運命だっていうのかッ!
 違う! ・・・・・・・・・僕が姉さんを殺したんだ。

大神官モルーバ
「すまぬが、席を外してくれ。

解放軍騎士
「ハッ。


大神官モルーバ
「落ちつけ、デニム。
 おまえが動揺していては兵の統率をとれなくなってしまう。
 もう済んでしまったことなのだ。今は目前の問題だけを見つめろ!

デニム
「・・・・・・・・・・・・。

大神官モルーバ
「カチュアを救出できなかった以上、我々がとるべき道は一つしかない。
 王女殺害はバクラムと暗黒騎士団が仕組んだものであり、やつらを逆賊とすることで征伐の大義を得る!
 事実、カチュアを追いつめたのはやつらなのだ。

デニム
「違う! 追いつめたのは僕だ! 僕が姉さんを・・・・・・。

大神官モルーバ
「いい加減にしないかッ!
 多くの命を預かる指導者たる者がそんなことでどうするッ!?
 プランシーの言葉を忘れたか! おまえはこの戦乱を終わらせるために戦っているのだ!
 それを忘れるなッ!!

デニム
「・・・・・・・・・・・・。

大神官モルーバ
「バクラム軍が動き出した。 戦いを避けることはもうできん。
 わしは兵たちに総攻撃の準備をさせる。早く、立ち直るのだ、
 デニムよ・・・・・・。

デニム
「姉さん・・・・・・。

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