デニム
「違うよ、姉さん! 僕は姉さんと離れたくない!
 たった一人の姉さんと離れたいなんて思うわけないッ!

カチュア
「デニム・・・・・・。

デニム
「姉さん、父さんは死んだよ・・・。 父さんは死ぬ間際に言っていた・・・。
 王子が亡くなったとき、姉さんを王に返していれば、こんな戦乱など起こらなかったんじゃないかって。
 だけど、自分を『父』と呼ぶ姉さんを手放すことができなかったって・・・・・・。姉さんだって知っていたはずだ!
 父さんは、誰よりも姉さんのことを愛していたッ!

デニム
「血がつながっていなくても姉さんを愛していたんだよッ!

カチュア
「父さん・・・・・・。

デニム
「僕は姉さんを失いたくはない。
 血がつながっていなくても、僕は姉さんを離したりはしないッ!

カチュア
「う、ううう・・・・・・。

デニム
「ごめんよ、姉さん。でも、もう離れたりはしない・・・。

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