TOPタクティクスオウガデータベースScript Chapter 3 Cルート 姉弟 > カノープスがいない

デニム
「べつに、公爵の手伝いをするわけじゃ
 ないよ。姉さん。

カチュア
「そうかしら?
「コリタニ城を占拠したバルバトス派の
 残党勢力を倒すことで得するのは
 公爵じゃない!

デニム
「それは一時的なものだって、
 何度も説明したじゃないかッ!

カチュア
「まったく、どうしたっていうの。
 まるで、駄々っ子みたいよ。

デニム
「駄々をこねているのは
 姉さんの方じゃないか。
「…僕はこれまでウォルスタのことだけを
 考えて戦ってきた。
 でも、それは間違いだったんだ。
「ウォルスタとガルガスタンの争いなんて
 結局は公爵と枢機卿の間での
 権力争いでしかないんだ。
「虐げられているのは僕らだけじゃない。
 力を持たない者は皆、苦しんでいる。
 民族なんて関係ないんだ。
「苦しんでいる人々がすぐそばに
 いるんだよ、姉さん。僕は
 そうした人々のために戦いたい。
「なのに、姉さんは
 すぐに逃げることだけを考える。
 自分のことしか考えられないのかい?

カチュア
「それはあなたの方でしょッ?
「…私のことなんて
 これっぽっちも考えてくれないのね。

デニム
「ね、姉さん……。

町のおばさん
「デニムちゃんッ!
 たいへんだよ、またヤツラだよッ!

デニム
「また、賞金稼ぎか…。
 この町にももういられないな。

町のおばさん
「そんなことないよ。あんたを
 支持する人は大勢いるんだ。
「あんたは間違ってないよ。
 それはおばさんが
 一番わかっているから。

デニム
「ありがとう、おばさん。

町のおばさん
「死ぬんじゃないよッ!!

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