TOPタクティクスオウガデータベースScript Chapter 2 Cルート 騎士フォルカスの約束 > システィーナ死亡時

拉致されていた騎士
「私の名はフォルカス。
 ヴァレリア解放戦線の騎士だ。

カチュア
「ヴァレリア解放戦線って亡きドルガルア
 王を信奉する、あの過激派組織の?

デニム
「聞いたことがある…。バクラムにも
 現政権に反対する人たちがいるって。

カチュア
「そう言えば確かに聞こえはいいけど
 やっていることはただのテロよ。
「無関係な住民を巻き込む、恐ろしい
 破壊工作ばかりを行っている…、
 それがヴァレリア解放戦線よ。

騎士フォルカス
「それは誤解だ。確かに我々は各地で
 破壊工作を行っている。
「しかし、それは司祭や枢機卿のような
 権力欲にとりつかれた者たちのみが
 対象なのだ。
「一般人を巻き込むなど、我々は断じて
 行っていない。きみの聞いた話は
 司祭らのプロパガンダだよ。

カチュア
「人殺しは自分のことを人殺しだなんて
 絶対に言わないわ。

騎士フォルカス
「…確かに、他人に信用してもらうことは
 ずいぶんと難しい。
「こんな話はやめよう。…きみは
 ウォルスタ解放軍に追われている
 デニムだろう?
「現在、きみたちが窮地に立たされて
 いることは各地の同志から聞いている。
 …ここで会えるとは思わなかったがね。

デニム
「すまないが、僕らにはゆっくり
 あなたと話している時間がない。
「公爵の追手が近づいているんだ。
 一刻も早く、ライムのランスロットさん
 たちに会わねばならないんだ。

騎士フォルカス
「おいおい、どうやってライムまで
 行くつもりなんだい?
「きみたちの兵力では、タインマウスの
 包囲網すら突破できないだろう?
 無謀なことはよしたほうがいい。

デニム
「しかし、このままこの町で
 手をこまねいているわけにはいかない。

騎士フォルカス
「そこで提案だ。海賊どもに捕らえられた
 仲間を助けるのを手伝って欲しい。
「やつらに奪われた我々の船を取り戻せば
 目的地まできみらを送ることができる。
 どうだい。悪い話じゃないだろう?

カチュア
「ずいぶんと虫のいい申し出ね。

騎士フォルカス
「しかし、きみたちには選択の余地が
 ないはずだ。違うかい?

デニム
「たしかに、陸路を進むのは無理だろう。
 船なら何とかなるかも…。

騎士フォルカス
「やつらは、この先のクァドリガ砦に
 いるはずだ。人数も多くない。

デニム
「わかった。協力しよう。

騎士フォルカス
「ありがとう。感謝するよ。


カチュア
「彼を信じるの? 彼は、あの
 ヴァレリア解放戦線のメンバーなのよ。

デニム
「今の僕らには彼の言うことを信じるしか
 生き残る道はないんだよ、姉さん。

カチュア
「人の弱みにつけこむような話しを…。
 私は気に入らないわ。

デニム
「そんな言い方はよしなよ。彼だって
 仲間を助けようと必死なんだ。

カチュア
「だって…。

デニム
「姉さんはなんでも気に入らないのさ。
 自分の思い通りにならないことはね。

カチュア
「………。

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