中央軍の騎士
「王子、お怪我は
　ありませんか？

王子ユミル
「大丈夫です、ジール。
　レイドも大丈夫ですか？

中央騎士レイド
「クソッ！
　忌々しい！！

中央騎士レイド
「もっと早くこれなかったのかッ！
　全く南部の連中は……
「何にしても助かった。
　礼を言うぞ、所属を言ってみろ。

ディオ
「まだ所属は決まって
　おりません…。

中央騎士レイド
「あぁ、所属が決まってないだとぉ？
　お前ら新人か！？　指揮は誰だ？

南部軍新兵
「交戦中の部隊を指揮しているのは
　マグナスという者です。
「わ、私はここを通りかかった
　別の部隊の者です。
　交戦中の部隊とは何の関係も…

中央騎士レイド
「おいおいおい、救出に来たのは、
　お前らだけか？
「南部軍は一体何をやっている？
　よし、お前達にチャンスをやる。
　…反乱分子共を潰して来い。
「奴等を皆殺しだ！！
　マグナスとやらにも
　伝えておけッ！

南部軍新兵
「…そ、そこまでする必要が
　あるのでしょうか？

中央騎士レイド
「黙れッ、ヒヨッ子！！
　“する必要”があるんだよ。

中央騎士レイド
「我々に逆らう下級民共は、この国を
　崩壊させる“素”となる。
「国民の生活を脅かし、余計な争いを
　引き起こす。
　…それら混乱の“素”なのだ。
「…愛する国と、国民と、
　そしてそれら全てを守るには
　どうすればいい？
「反乱の芽を摘み取り、
　逆らう事の無意味さを叩き込むッ！
　それが一番なんだよッ！
「…心苦しい事ではあるが、
　止むを得ない事であろう？

中央騎士レイド
「分かったな。
　…皆殺しだッ！！

南部軍新兵
「は、はい…。


王子ユミル
（マグナスが
　ここに来ている…）

中央騎士レイド
「おいッ！
　何処へ行く気だ？

中央騎士レイド
「今、言ったばかりだろう？
　反乱分子は皆殺しだと…。

中央騎士レイド
「…ケッ。

王子ユミル
「…なんという事を。

中央騎士ジール
「さぁ王子、
　我々も行きましょう。


▲ ＢＡＣＫ